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スパコン「富岳」のニュースで思うこと

今朝、「富岳で社会課題解決に貢献」 スパコン世界一で会見 のニュースがあった。
スーパーコンピュータの世界で、また世界一に返り咲いたことに国民として誇りを感じるとともに、
理研の松本理事長については、 京都大学で改革を起こし、総長になられた方であることをすこし前のテレビで知っていたので、改めて松本理事長の凄さを感じた。

しかし、富岳の利用案については、残念でならない。
マスコミ向けに分かりやすい内容公表したのかもしれないが、コロナウィルスの感染シミュレーションを見ると、咳やくしゃみをした時の飛沫の飛散を表すだけのものだった。
これを見たとき、正直こんなものは、肺の模型を作り、その中に粉を入れて、激しくポンプ(肺)を動かせば、ある程度飛沫の動きは分かるはず。このシミュレーションにどれだけの意味があるのか疑問だった。

話は変わるが、新型コロナウィルスがまだ一部でしか蔓延していないころ、WHOはマスクの有効性がないと発表していた。しかし、最近その有効性があるようなことが言われている。この考えの違いは、WHOはマスクの網の大きさに対して、ウィルスの大きさはごく小さいので効果がないと考えた。一方最近の検証では、ウィルスは飛沫の中に多く潜んでおり、その飛沫をマスクで押さえればウィルスを発する量が少なくなるので、感染リスクを抑えられるというものである。マスクをした方がよいか、しない方がよいかと考えるだけでも、後者の意見が当然である。WHO側もいろいろな意図やケースを想定した発表したのかもしれないが、世間に公表するときのリスクを見誤ったか、それともサイズの問題だけ捉えた頭でっかちの分析だったのではないかと私なりの稚拙な分析・考えを持っていた。

いくら良い道具を購入したり、作ることができたとしても、それが有効に機能しなければ、それは無用の長物でしかない。これは様々なお客様のITのご相談に乗るなかで沢山その事例を聞いてきた。また、IT万能説のような期待も沢山聞いてきた。最近でいえばAIやRPAなどがそれだ。しかし、ITは万能ではない、すべては一度は人間が基礎となる情報を入力する必要がある。スパコンにおいても、シミュレーションを行うために、様々な条件を設定する必要がある。そして、機械はその条件の中でしか動くことができない、”出来のいい赤ちゃん ” みたいなものだ。しかし、誤った状況判断で機械の条件設定を行えば、当然誤った答えしか出てこない。WHO然りである。また、他に模型など使った安価なシミュレーション方法があっても、このスパコンによるシミュレーションは無駄になるだろう。つまり、スパコンを真に意味のある活用をしなければ、無駄の多いものになってしまうだろう。

私がお客様からIT導入の相談を受けたときに、いつも頭にあるのはその業務を行うときに、その目的を達成するときに、ITがいいのか、人の工夫でできないか?コストパフォーマンはどうか、手間はどうか?(手間がかかり従業員の士気が下がることが多いのに、それに見合う効果はあるのか?)を考えている。

そうして考えると、もっと有効的な富岳の活用法を報道してほしいと思うとともに、それだけの技術力があるのであれば、是非国産5Gインフラの構築なども進めてほしいと思う。