(株)サカイiT経営

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巷はGoToキャンペーン反対論で溢れかえっていますが、私は賛成です。一番の理由は、旅館業、飲食業、旅行業、観光業の方にとってこの政策はまさに活路となるからです。2つ目の理由は、反対論の根拠であるウィルス・感染者が蔓延することに対する懸念は、そもそもその考え方を変える必要があると思います。3つ目の理由は、規制の仕方を変えればいいと考えています。

しかし、まずこれらの考えに行きついた根幹の考えをお伝えします。私は、この新型コロナウィルス感染症は、数か月間で治まる見込みがないと思っています。ワクチンの開発には数年要すること、国内の感染者を0にすることはできないこと、海外には日本と比べ物にならないほど感染率の高い国が多数存在することなどがその理由にあげられます。また、最近は東京では200人を超える感染者が続いておりそれを指して感染者が増加傾向にあるタイミングで開催は危険という話もありますが、これもある程度仕方がない話で、仮に今後また一旦収まったとしても、その時また自粛解禁すればまた1~2カ月程度たてばきっとある程度増加してしまうものだと思います。さらに冬になれば感染スピードはさらに増し、すぐに自粛解禁の期間はさらに短くなることでしょう。つまり、コロナを殲滅できないうちは、常に感染の脅威にさらされていることを覚悟する必要があり、基本的に自粛するのか、それともこれまでとは違った生活や仕事の仕方をする必要が出てくると思われます。 こうなると大変なのは冒頭にあげた業界の会社・従業員・地域の方々でしょう。このままでは多くのお店や会社が倒産することになります。世界的に流行したスペイン風邪は2年間続きました。仮に今回も2年間続くと考えたら考え方も変わるのではないでしょうか。

そのため、私は感染者が一定割合発生してしまうのは仕方がないことだと思います。全体の感染者数を増やさないためには、完治するスピードより感染スピードを抑えればいいわけです。そして、この許容範囲の間で行動はある程度認める必要があるのではないかと思います。電車通勤が認められて、海や川や山での遊びや旧所名跡の観光を禁止するのはどうかと思われます。そもそも通勤電車での感染事例は今のところ聞いたことがありません。満員電車であっても会話をしなければ感染リスクは低い、飲食店であっても換気をしてソーシャルディスタンスを保てば 感染リスクは低い、旅館やホテルであってもバイキングなどは避ければ感染リスクは低い、、、と感染リスクの低い行動やサービスをより具体的にもっとあげて、それに基づいて行動を許容できれば、コロナ禍の経済的影響を減らすことができるのではないでしょうか。

規制の仕方はきっといずれ明確になってくると思いますが、感染リスクの高いサービスの提供方法は禁止するしかないと思います。禁止と聞くと何やら危ない感じがしますが、新たな生活環境の脅威が生まれた以上、新たな規制も作る必要があります。例えば、空気の空気の入れ替え、相手と隔てるものがなく 非常に近い距離で、声を発したり体に接触する機会が多いサービスなどの提供方法の見直しです。

今、様々な都道府県の知事がいろいろ発言していますが、どれだけ地元の観光業や飲食業の方の話に耳を傾けているのでしょうか。新たな施策を非難することは簡単です。また、東京だけがないがしろにされているようなお話がありますが、東京も感染状況が改善できれば満を持して対象に入ればいいし、逆に東京以外でも状況が悪化すれば改善されるまで対象外にすればいい。また、GoToキャンペーンの期間も延ばせば利用者が焦ることもない。まずは許容できる範囲を明確にし、その中でリスクを取りつつ、チャンスをどう生かすのかを考えたいものです。